エリオット波動の第3波と第5波を狙うエントリー方法について
トレードにはエントリー方法が沢山ありますが、このエントリー方法は、大きく分けると順張りと逆張りの2種類しかありません。
これは、エリオット波動で第3波や第5波の波動を捉える場合も同じです。
それでは、それぞれのエントリールールのメリット・デメリットを整理していきましょう。
●メリット
・順張りと比較して、リスク・リワードの高いトレードが期待できる。
●デメリット
・勝率が順張りと比較して低い
・強いトレンドに、エントリーができない場合がある。
●メリット
・逆張りと比較して、勝率が高い。
・強いトレンドにも反応して捉えることが出来る。
●デメリット
・逆張りと比較して、リスク・リワードが悪い
ザックリと整理しましたが、大体、こんなところだと思います。
あとはトレーダーの好みになると思います。
それでは、具体的に当サイトが推奨する戦い方について、書いていきたいと思います。
第3波を狙う場合はダブルボトムの高値ラインとフィボナッチラインが重なるポイント、第5波を狙う場合は一度反転してから狙う。
いきなり結論から書いてしまいました。
それでは、具体的に第3波を狙う順張りの戦い方、第5波を狙う逆張りの戦い方について書いていきます。
第3波を狙う順張り方法・逆張り方法
以下の方法は、その前提条件である50.0~61.8%辺りに来た場合のアクションになります。
第2波~第3波に転換するポイントを狙う順張りのエントリー方法
第2波は、第1波の動きのほとんどを戻すケースが多いです。
そのため、第1波の起点をしばしば割って、トレンドの前提が崩れ、大きく思惑と逆方向に動いてしまうこともよく起こります。
(こうなると、損切りです。トレンドの判定が間違っていたということです。)
また第2波は、特徴的な波動の形をするケースが多いです。 特に61.8%押し目辺りの深い押し目になると、多くの場合、下のイメージ図のような形状になります。
エリオット波動第2波に多い形状のイメージ
イメージ図を見て頂ければわかる様に、概ね一つの目印となるような波動が高値と押し目の最深部の間に出来ます。
第1波高値とこの突出した山をトレンドラインで結び、結んだトレンドラインのレジスタンスを終値で超えたらエントリーをするか、もしくは髭で結んだトレンドラインタッチでエントリーをするイメージです。
エリオット波動第2波~第3波に転換するポイントで実際にエントリーするイメージ
第2波の途中で逆張りで入り、第3波を狙うエントリー方法
第2波での逆張り方法は3つあります。
一つ目は、50.0%押し目か61.8%押し目のポイントで入る方法
二つ目は、エリオット波動の第2波にトレンドラインで入る方法
三つ目は、チャートパターン完成時に発生しやすいサポレジ転換に乗っかる方法 です。
一つ目は、イメージできると思いますので割愛し、二つ目と三つ目をチャートの画像を使って説明をします。
●エリオット波動の第2波にトレンドラインで入る方法
トレンドは、その動く方向の他、傾きも維持する習性があります。
トレンドラインで入る方法は、その傾きを維持する習性を利用したエントリー方法です
●チャートパターン完成時に発生しやすいサポレジ転換に乗っかる方法
・押し目でダブルボトムが完成した後、高値で逆張りをする方法。
・戻り目でダブルトップが完成した後、安値で逆張りをする方法。
この他、底値圏で出る逆ヘッド&ショルダーや天井圏で出るヘッド&ショルダーなども、この候補に入ります。
いずれの場合にも、できればフィボナッチリトレイスメントと被ったりすると、より強い根拠となります。
第5波を狙う順張り方法・逆張り方法
多くのブログやメディアは、第3波が最も力強いと主張していますが、サイト管理人は、実はこの第5波こそが、もっとも力強い波動ではないのかと考えています。
勿論、波動の判別方法や目標レートの算出方法が特殊なのもありますが、分かり易い押し目水準を考えると、第5波を狙う価値は十分にありそうです。
第4波の途中で逆張りで入り、第5波を狙うエントリー方法
第4波の水準は分かり易いと書きました。
その理由は、チャートの左側で予想ができるためです。
つまり、第3波の到達具合でトレンドの強さが見えるため、到達の状況に拠ってはエントリーを見送ったり、押し目で入るポイントの深さを変えて調整したりできます。
具体的に押し目水準を書きます。
第3波の到達予想よりすこし強いかピッタリぐらい | 押し目水準⇒第3波の23.6%~38.2% |
第3波の到達予想に少し届かないくらい | 押し目水準⇒第3波の38.2%~50.0% |
第3波確定レート辺りか第3波目標値をオーバーシュート | 押し目水準⇒第3波の50.0%~61.8% |
第3波確定レートまで届かないor第5波目標値まで届く | 見送り |
赤太字のポイントが、第5波の発生確率も高く、トレンドも強いので熱いゾーンだといえます。
第4波~第5波に転換するポイントを狙う順張りのエントリー方法
第4波から第5波に移行する転換点では、トライアングルやレンジを形成する場合が多いです。
順張りで入る場合は、こうしたチャートパターンのブレイクを狙う方法が、全値押し水準までリスクを取る必要がなく、かつ、勝率も高いので手堅いです。